ロックはともだち 12月号
Written by yugo on 2009.12.2 (Wed) – 10:51:12 -
■ar “LOVE LU LE LO” (THISTIME RECORDS)
いつも手前味噌で申し訳ないが、2009年7月24日に渋谷O-Nestにて開催された、『Happy Prince 2nd anniversary – apple light & lily of the valley release party – 』に出演していただいた、3人組ユニット、ar(アル)。
その音、いやその声をはじめて聴いたときの衝撃は未だ忘れられない。
リハーサルの時点で、apple lightやlily of the valleyのメンバーも含め、その場にいた全員がぽかーんと口を開けて立ちつくすしかないほどの圧倒的なパフォーマンス。
本番がイベントのオープニングにして記念碑的な名演になることは必至と予測されたが、引き込まれ、時を忘れるほどの内容であった…。
自主制作アルバムを経て、おそらく実質的には正式デビュー盤と言ってもよいだろう、3rdアルバム『LOVE LU LE LO』が2009年11月11日にリリースされた。ハナレグミ、People in the box、sleepy.ab、大橋トリオらに続くブレイク候補として位置づけられているようではあるが、おそらくこのアルバムの求心力はもっと広く深く音楽ファンを集めて離さないであろう。
男性ボーカリストとしてのクボアツシの魅力は、音楽業界的な「引き合いに出す」という意味ではなく、トム・ヨーク(レディオヘッド)、ヨンシー(シガーロス)といったカリスマたちと肩を並べるべき響き、伸びやかさ、包容力を持っている。トラックメーカーのフジモトヨシタカとギタリストのオオタツバサを中心としたアンサンブルは、レディオヘッドの『KID A』以後の複雑さも感じさせるのに、同時にクボアツシの声とともに昇華するようにポップだ。
エレクトロニカ〜ポストロック、あるいは音響派、それ以降の音楽がこんなにも歌心と詩情に富んでいるなんて、目から鱗であり、静かな感動を抑えることができない。
文化としての音楽、商業としての音楽に、最近いい話なんて聞かない。
ar(アル)はそんな時代の徒花となってしまうのか。
いや、僕は彼らにこの時代を変える力を見る。
巨神兵のように、全てを焼き尽くし、一度終わらせ、再び始めさせるような存在。
商業としてすら茶番と化してきたJ-POPと、細分化の果てに受け皿すら失ってしまったかのようなコアなインディー・ミュージックを統合する存在。
何だか大げさになってきてしまったが、そのくらいの「器」であると僕は思っている。
ここで、この文章はおしまい。
後は、目撃しよう。
—
ar(アル)CD 発売記念ワンマンコンサート
『arでアル』@東京キリストの教会
2009年12月12日
open 18:00 / start 19:00
2,500円(ドリンク代込み)
会場 / 東京キリストの教会 (Tokyo Church of Christ)
東京都渋谷区富ヶ谷1-30-17
『 LOVE LU LE LO 』 ラブルレロ offcial PV
関連リンク
ar(アル)official website:
http://www.ar-w.com/
ar(アル)myspace:
http://www.myspace.com/ar-w
THISTIME RECORDS:
http://www.thistimerecords.com/
※NBブログより転載
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